味噌の話 33 変色 5
アナ:面白いですね。私もやってみます。この実験は宮坂さんが考えたのですか?
宮坂:じつは、お味噌の製造販売をしてますと大手のスーパーやバイヤーの方、売り場の方たちと接触します。店頭で品物を扱う人にとっては、棚に並んでいる商品の色が変ったり、腐ったりするのは困ります。なるべく長く美味しそうな状態を保ち、見た目も変化しないものを望みます。売り子さんたちにとっては、早く痛むもの、変化の早いものは扱いづらく 悪いもので なかなか痛まない 変化の遅いものは いいもの と評価します。「お前の会社の味噌はすぐ色が変って扱いにくくてしょうがない。X社の味噌は色が変らないぞ。色の変らない味噌をもってこい」と叱られます。担当のウチの営業マンは帰ってそのまま報告します。そこで私は ウチの営業マン スーパーのバイヤーさんたちに「味噌は色が変るのが当たり前 色が変る味噌は美味しいのです」と説明するのに思いついた説得のワザです。おかげさまで次第にわかってもらえました。

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